樹氷のできる条件


 

 

植生として、「アオモリトドマツ(学名:オオシラビソAbies mariesii・亜高山針葉樹林の代表種)」などの着氷と着雪の起こりやすい常緑針葉樹が自生していること。(ブナなどの落葉広葉樹では氷や雪がつきにくい。)

積雪が適量であること。(雪が多すぎると、「アオモリトドマツ」は埋没します。また少なければ、当然樹氷はできません。なお、蔵王の樹氷原の積雪の深さは、平年で2mから3m程度です。)
 

樹氷のサイクル樹氷は、「アオモリトドマツ」に

(雪雲のなかの「過冷却水滴」が枝や葉にぶつかり凍りつく。)

(着氷のすき間に多くの雪がとり込まれる。)

(0℃付近の雪は、互いにくっついて固く絞まる。)

という現象が繰り返され、風上に向かって成長します。

こうしてつくられた樹氷の表面は、その形状から「エビのしっぽ」と呼ばれています。
「エビのしっぽ」は、先端をはじめ、縁や外側部分で盛んに成長するため、発達しながら幾つも重なり合って群れをなします。尾びれ状の長さは10cm程度で、叩くと簡単に壊れます。

また、樹氷群を巡る風は様々に乱れ、樹氷表面のエビのしっぽは複雑に変化し、樹氷独特のスタイルを造り出します。